My hero,my mystery

特撮ヒーローとミステリのブログです

狂志郎のお勧めミステリ①

 こんにちは、狂志郎です。ワシがハマッたミステリの数々については先の記事で述べましたが、ここで皆様にオススメな作品を御紹介しようかと。メインブログは主にBLネタを語っておりますので、まずはBL好きな方に受け入れてもらえるのではと思うものをピックアップ。

 まずは有栖川有栖先生の火村英生シリーズ(作家アリスシリーズ)。『46番目の密室』から始まった、英都大学准教授の火村英生をホームズに、ミステリ作家の有栖川有栖(作者と同名)をワトソンにしたこのシリーズは英都大学の同期で親友の二人の関係が腐女子にもウケており、BL系の二次創作もされております。

 

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臨床犯罪学者火村英生の推理 ドラマDVDのジャケット 

 その昔「ぱふ」という雑誌(今でもある?)に一般人の同人誌通販お知らせコーナーが設けられており、ワシがスラダン本の通販情報を載せていた当時の「ぱふ」が最近部屋の中から発見されたんだけど(発見とゆーか発掘だな)その頃、既に火村とアリスのBL本紹介が載っていたから、コアなファンはかなり前から存在していると思われます。

 火村役を斎藤工氏、アリス役を久保田正孝氏で2016年にドラマ化、単発ドラマで昨年にも放映されました。中でも『ダリの繭』という作品には、アリスの部屋に泊まった火村との朝のやりとり「新婚ごっこ」なる場面があり、ドラマ放映された時は「これってBLですか?」と話題になりました。
 BL云々を抜きにしても、有栖川作品はわかりやすく読みやすい文体で、文章のアラがない。言い回しとか、同じ表現を何度も使ったりとか、一度目につくと気になって、話が頭に入ってこないことがありますからね。謎解きの部分ももちろん◎。どの作品も面白いです。
 火村シリーズとは別に、英都大学ミステリ研究会のメンバーが活躍する学生アリスシリーズもあり、こちらは大学時代の仲間とワイワイやっていた頃を思い起こす、ノスタルジックに溢れています。ホームズは部長の江神二郎、アリスを始めとする部員たちがワトソンを務めます。BLっぽくはないけど、学生のノリが好きならオススメ。ワシの推しは『双頭の悪魔』ですね。
 次は綾辻行人先生の作品。新本格の金字塔である『十角館の殺人』はあまりにも有名ですけれど、これに始まる館シリーズの中でも大作の『暗黒館の殺人』が推しです。ネタバレになるので詳しくは書けませんが、かなり……なところがあります。少なくともワシは「そっち」だと思いました。そう考えると、シリーズ全てを通しての謎も解けるのですが、先生はまだ答えを出していません。
 館シリーズはもちろん最初から読み進めていくのがベストですけど『十角館』さえ押さえておけば、ホームズの島田潔やワトソンの河南孝明など、レギュラー登場人物の人間関係を把握できます。ただし『暗黒館』はとにかくボリュームがスゴイ。持久力を要しますが、自信のある方は挑戦してみてください。
 今回はBLに特化?した紹介でしたが、またいろいろな視点から語ってみようと思います。