My hero,my mystery

特撮ヒーローとミステリのブログです

ドラマになった日本の名探偵あれこれ①

 敬愛する横溝正史先生が生み出した名探偵といえば金田一耕助。その知名度は抜群で、明智小五郎よりも上いったんじゃね? と思う金田一贔屓のワシ。で、横溝先生が創り出したもう一人の名探偵が白髪の紳士、由利麟太郎。そんな由利先生の活躍するミステリドラマが6/16より放映されるそうで、主役は吉川晃司氏。う~ん、申し訳ないけどあまりイメージじゃないな。その昔、石坂浩二氏が演じたんですよね。石坂氏は横溝作品の二大名探偵を演ったことになります。とりあえずドラマがどんな仕上がりになっているのか、放映を待ちたいと思いますが。

 

f:id:xifuren2019:20210629091049j:plain

蝶々殺人事件

 このブログでは金田一シリーズや火村シリーズの記事は書いたものの、映画やドラマについて触れるのがすっかりぽんと遅れてしまい……それでもこの機会に、ドラマになった日本の名探偵と俳優さんについて語ってみようかと思います。もっとも、全てのドラマについて把握しているわけではないので、自分が見聞きした範囲になるのは御了承ください。

 さて、日本の三大名探偵と称されているのが先に挙げた明智小五郎、金田一耕助、そして神津恭介。三人目の神津恭介についてはマニアでないと御存知ない方もおられるかと思い、三人を並べて、ざっくり説明します。

明智小五郎原作者は江戸川乱歩先生。職業は私立探偵。原作の途中でキャラ変してしまったせいか、イメージが今ひとつ固まらない人。演じた役者は大勢いらっしゃいますが、印象深いのはやはり天知茂氏でしょうか。その他には陣内孝則氏、ワシ的にはこの方がベストかな。最近は西島秀俊氏が現代版の明智を演じていました……が、舞台を現代に持ってくるのはやはり無理がある感じでしたね。金田一物は昭和二十年頃という時代を頑なに守っているし、明智物もそうした方がいいと思います。

金田一耕助この件について語り始めると三記事分ぐらいになるので今回は省略。

神津恭介原作者は高木彬光先生。職業は東大の助教授。クールで知的でイケメン。演じたのはこれぞはまり役の近藤正臣氏。このキャスティングに決めた方に感謝状を贈呈したいほどピッタリで感激しました。最近は片岡愛之助氏が演じたんだけど……ヤッパリ近藤氏がいいよ~。

 次に新本格辺りの、現代の名探偵にいってみましょう。

御手洗潔原作者は島田荘司先生。職業は占い師。島田先生自らの推薦で御手洗を演じたのは玉木宏氏。っつーことはイケメンなんですね。映画にもなりました。ちなみに相棒の石岡和己役は堂本光一氏でした。

法月綸太郎原作者は法月綸太郎先生。職業はミステリ作家。現在絶賛放映中(休止しているけど)『麒麟が来る』の長谷川博己氏が演じました。このキャスティングもバッチリだと思う。余談ですが長谷川氏は金田一も演ったんですよね、あっちはあまり似合わなかったな。

火村英生原作者は有栖川有栖先生。職業は大学の准教授。斎藤工氏が演じました。このブログでも何度か触れています。もう数回、特集でやる、たぶん。

 シリーズ物ではないのですが、ワシが日本のミステリ№1だと思う坂口安吾著『不連続殺人事件』もその昔、ドラマになりました。(さらに昔には映画化も)探偵役の巨勢博士役、ドラマ版は野村宏伸氏。この作品はもう一度映像化して欲しいです。

 さらに、綾辻行人先生の館シリーズ、とてもドラマ化できるシロモノではありませんが、もしも映像化するなら島田潔役は誰かいいかな? ワシとしては金田一に大泉洋氏を推しているんだけど、島田役でもいいかもしれない。飄々とした雰囲気がね。相棒の江南孝明役は流行りのイケメン俳優かジャニーズがキャスティングされるんだろうな。まあ、イメージに合っていればどなたでもいいんですけどね。